TRIXはJack K. Hutsonが1983年にStocks & Commodities誌で発表した指標です。EMAを3回重ねて平滑化(Triple EMA)したものの変化率(1期間の変化パーセンテージ)を表示します。トレンドフォローとモメンタムの両面を持つことが特徴です。
TRIXの大きな特徴は短期のノイズを大幅に除去できる点です。1回のEMAでは短期ノイズが残りますが、3回重ねることで非常に滑らかなラインになります。ゼロラインをクロスすることでトレンド転換のシグナルとして使われます。
(TRIXを最初に使ったとき、反応が遅すぎると感じた。でも期間を短くして使うと、ノイズを除去しながら動くものを追いかけるのにちょうどいいインジだと気づいた)
TradingViewで使えるTRIXスクリプト
TRIX Histogram by JustUncleL — ヒストグラム+シグナル+バーカラー統合版
☞ TRIX Histogram by JustUncheL
TRIXをヒストグラム形式で表示し、シグナルラインとのクロス・ゼロラインクロスでバーカラーを変化させるスクリプトです。MACDに慣れているトレーダーなら直感的に使えます。

読み方と使い方
- ヒストグラムがゼロより上で緑:上昇モメンタム継続
- ヒストグラムがゼロより下で赤:下降モメンタム継続
- ヒストグラムがゼロをクロス:モメンタムの方向転換候補
- TRIXとシグナルラインのクロス:MACDのシグナルクロスと同じように使える
- バーカラーの変化:価格チャートを見ながら状態確認ができる
他のスクリプトとの違い
ヒストグラム形式はMACDに慣れているトレーダーに直感的です。バーカラー機能で価格チャートを見ながらTRIXの状態を確認できます。
TRIX by everget — Roger Altman原典の純粋な実装
evergetによるTRIXの純粋な実装です。TRIXラインとシグナルライン(TRIXのSMA)の2本を表示します。シンプルで解釈が明確です。

読み方と使い方
- TRIXがゼロを上抜け:上昇モメンタム開始のシグナル
- TRIXがゼロを下抜け:下降モメンタム開始のシグナル
- TRIXがシグナルラインを上抜け:モメンタムが強まっている
- ゼロラインより遠い位置でのシグナル:モメンタムが強い状態
- ゼロライン付近での細かいクロス:ノイズが多い場面。注意が必要
TRIX with Colour Change by garrick.wynne — ゼロクロスで色が変わる視認性重視版
☞ TRIX with Colour Change by garrick.wynne
TRIXがゼロラインをクロスするタイミングで色が変わるシンプルな視認性重視の実装です。緑(ゼロ上)・赤(ゼロ下)の2色表示で、ゼロラインに対する位置を直感的に確認できます。

どのスクリプトを選ぶか
| こんな目的に | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| MACDに慣れていてヒストグラムで読みたい | JustUncleL版 | ヒストグラム+バーカラーでMACDと同じ読み方 |
| 純粋なTRIXの動作を理解したい | everget版 | シンプルで解釈が明確 |
| ゼロラインの位置を直感的に確認したい | Colour Change版 | 緑/赤の色変化でゼロライン位置が一目で分かる |
TRIXを使うときに知っておくこと
遅延は意図的な設計
TRIXはEMAを3回重ねているため、他のオシレーターより遅れます。これは意図的な設計で、短期ノイズを除去するためです。短期売買での素早いシグナルには向いていませんが、トレンドの大きな方向を確認するのに使いやすいです。
MACDとの組み合わせ
MACDが短期のクロスシグナルを出すのに対して、TRIXはより長期的なモメンタムの方向を示します。MACDが上向きでTRIXもゼロより上の状態は、両方が上昇モメンタムを示しており、ロング方向の環境として確認できます。