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RCIインジケーター、±80の反転待ちで取り逃がさないコツ【TradingView】

読了時間 7 分

RCIはRank Correlation Index(順位相関指数)といいます。スピアマンの順位相関係数をベースにした指標で、「時間の順位」と「価格の順位」の一致度を-100〜+100の範囲で表します。

時間が進むほど価格も上がっていれば+100に近づき、時間が進むほど価格が下がっていれば-100に近づく仕組みです。RSIが「値上がり幅と値下がり幅の比率」を計算するのに対して、RCIは「時間の流れと価格の流れが一致しているか」を見ています。

(最初にこれを聞いたとき、正直ピンとこなかった。でも使い始めると、RSIより「トレンドの継続感」を読むのに向いてる気がしてくる)

海外ではあまり使われないですが、日本のFX口座・証券会社のチャートに標準搭載されていることが多く、日本のトレーダーに特有の人気を持つ指標です。短期・中期・長期の3本を同時表示して方向が揃ったときに使う手法が国内で広まっています。

TradingViewで使えるRCIの種類と使い方

TradingViewには複数のRCIスクリプトが公開されています。計算式の核心は同じですが、表示方法と追加機能が異なります。それぞれ「何が違うのか」「どう使うのか」を整理しました。

RCI3lines — まず最初に試すなら

RCI3lines by gero

短期(9)・中期(35)・長期(52)の3本ラインを1パネルに表示するスクリプトです。TradingViewのRCIカテゴリでブースト数トップで、国内の解説記事・YouTube動画でもこのスクリプトが使われていることが多いです。

RCI3lines — 短期(9)・中期(35)・長期(52)の3本ライン表示

読み方と使い方

基本は「3本の方向が揃っているかどうか」の確認です。

  • 3本とも上向き:短期・中期・長期すべてで価格が時間とともに上がっている状態。上昇トレンドが続いている可能性が高い
  • 3本とも下向き:下降トレンドが続いている可能性が高い
  • 3本がバラバラ:方向感がない。エントリーを見送るか、ポジションサイズを落とす

具体的なエントリーの考え方としては、長期(52)が下向きの中で短期(9)が-80以下まで下がり、そこから上向きに転じ始めたとき、「一時的な押し目で短期が折り返した」と読む使い方があります。ただし中期(35)が追いついてくるかどうかを確認してからエントリーする方が、ダマシを減らせます。

逆張りで使う場合は±80を超えたタイミングで入るのではなく、±80を超えてから折り返し始めたタイミングを待つのが基本です。超えた瞬間に入ると、そのまま±100近くまで伸びたときに含み損が膨らみます。

他のスクリプトとの違い

最もシンプルで見やすい。4本版より線が少ない分、全体の方向感を読みやすいです。初めてRCIを使うなら、まずこれで感覚を掴むのが早いです。

RCI4lines — 短期の動き出しを早く捉えたい人向け

RCI4lines by ensho_inusan

短期2本(7・9)・中期(26)・長期(52)の4本を1パネルに表示するスクリプトです。RCI3linesの9に加えて、さらに短い7を追加することで「動き出しの瞬間」をより早く拾えます。+80〜+95、-80〜-95のゾーンが塗りつぶし表示されます。

RCI4lines — 7・9・26・52の4本ライン表示と±80〜95ゾーン

読み方と使い方

7と9の2本の短期ラインが「先に動き、中長期があとから追う」という構造で見ます。

  • 7と9が-80以下のゾーンで転換し始めた:最も早い「売られすぎからの反転」のサイン。ただし中期(26)と長期(52)がまだ下向きなら、短期の戻りにすぎない可能性がある
  • 7・9が転換し、中期(26)も追いついてきた:モメンタムが続く可能性が高まる。ここを本エントリーの候補にする
  • 4本すべてが同じ方向:トレンドが強い状態。逆張りせずトレンドフォロー向き

±80〜95のゾーン(塗りつぶし帯)は「行き過ぎた状態」の視覚的な確認に使います。7または9がこのゾーンに入り、かつ転換し始めたとき、逆張りの候補タイミングとして使えます。

他のスクリプトとの違い

RCI3linesより短期の反応が早い。スキャルピングや短期デイトレードで「一足早くサインを取りたい」場合に向いています。ただし4本あるので線が多く、慣れるまで読みにくいです。RCI3linesで感覚を掴んでからこちらに移行するのが無難です。

RCI Ribbon — スキャルではなくスイングで使うなら

RCI Ribbon by CVF4ZFQ

短期(9)・中期(26)・長期(52)の3本ラインの間をリボン(Trend Cloud)で塗りつぶすスクリプトです。ラインだけを見るのではなく、ライン間の帯の幅・色・方向でトレンドの強さを読む設計です。RCIが±85を超えたとき背景色が変わるモメンタムハイライト機能があります。

RCI Ribbon — 3本間をリボンで塗りつぶしたTrend Cloud表示

読み方と使い方

  • 帯が太く上方向に伸びている:3本のラインが広がりながら上向き。上昇トレンドが強い状態
  • 帯が収縮している:3本が収束してきた。トレンドの勢いが落ちているか、方向転換の手前
  • ±85超えで背景色が変わる:モメンタムが非常に強い状態。RCI3linesの±80より少し高い水準で反応するため、強いトレンドのピーク感を掴むのに使えます

ラインの数は同じ3本ですが、帯が入ることで「今トレンドが拡大しているのか収縮しているのか」が一目で分かります。スキャルピングのように細かいサインを取るより、数時間〜数日単位のスイングでトレンドの継続を確認しながら持ち続けるような使い方に向いている見た目です。

他のスクリプトとの違い

RCI3linesと同じ期間(9・26・52)を使いますが、帯があることでトレンドの強弱が直感的に読めます。数値を読むより「形を見る」派の人に向いています。逆に細かいエントリーポイントの判断には向いていないです。

Quantum RCI Fusion — ダマシを減らしたい人向けの複合フィルター版

Quantum RCI Fusion by mentalExpert19609

Fast(13)・Mid(18)・Slow(30)の3つのRCIを使いますが、計算前にHull Moving Averageでノイズを除去しています。さらにADXフィルターを内蔵していて、ADXが閾値(デフォルト20)を下回るレンジ相場ではシグナルをブロックします。

Quantum RCI Fusion — HMAスムージング+ADXフィルター付きのRCI複合インジ

読み方と使い方

他のRCIスクリプトと異なるのは「Trend Shield(トレンドシールド)」という仕組みです。Slow(30)がベースのトレンドを判定し、そのトレンドが続いている限りFast/Midのクロスによる早期エグジットシグナルを無視します。これにより、強いトレンド中に小さな逆行でポジションを手放してしまうことを防ぎます。

  • ロングシグナル条件:Fast(13)がMid(18)を上にクロス + -80以下の売られすぎゾーン + ADX > 20 + Slow(30)が強気方向
  • ショートシグナル条件:その逆。Fast(13)がMid(18)を下にクロス + +80以上 + ADX > 20 + Slow(30)が弱気方向
  • ADX < 20のとき:レンジ相場と判定してシグナルをブロック。他のRCIスクリプトはレンジ中もシグナルを出し続けるため、ここが大きな違いです

チャート上にダッシュボードが表示されます。Win Rate・仮想PnL・現在のトレード状態(Long/Short/Scanning)を確認できます。ただしこれは「設定条件での過去シミュレーション」であり、将来の利益を保証するものではありません。

他のスクリプトとの違い

他の3スクリプトが「RCIをどう見やすく表示するか」という方向性なのに対して、Quantum RCI FusionはHMAスムージング・ADXフィルター・Trend Shieldという複数の仕組みでシグナルの質を上げようとしています。条件が揃わないとシグナルが出ないため、サインの頻度は少なくなります。「サインの数より質を重視したい」「レンジでの往復びんたを減らしたい」人向けです。

どのスクリプトを選ぶか

こんな人におすすめ理由
RCIを初めて使うRCI3linesシンプルで解説が多い。まず感覚を掴める
スキャルで早いサインが欲しいRCI4lines短期2本(7・9)で動き出しを早く捉えられる
形でトレンドを読みたいRCI Ribbon帯の広がりでトレンドの強弱が直感的に分かる
レンジでのダマシを減らしたいQuantum RCI FusionADXフィルターでレンジ中のシグナルをブロック

RCIを使うときに知っておくこと

±80を超えたら即逆張りしない

±80は「行き過ぎた状態のサイン」ですが、強いトレンド中は+80超えが長く続くことがあります。+80を超えた瞬間に売りに入ると、そのままトレンドに乗って含み損が膨らむパターンをよく見ます。±80を超えてから折り返し始めた確認が取れてから動く方が無難です。

3本が揃わないときはエントリーしない

RCI3linesやRCI4linesで短期だけが動いていて中長期がバラバラな状態は、方向感がない相場です。「短期だけ-80から折り返した」は逆張りのように見えても、中長期が追いついてこなければ戻りで終わることが多いです。3本(または4本)が揃って同じ方向を向くまで待つのが基本です。

RCIはトレンドの「質」を見るインジ

RSIはある期間の「価格変動量の比率」を見ます。RCIは「時間と価格の流れの一致度」を見ます。どちらが優れているというより、見ている角度が違います。RSIが素早く反応するのに対して、RCIは少し遅れて確認する形になりやすいです。短期のエントリータイミングをRSIやストキャスで取りながら、RCIで方向感のフィルターをかける組み合わせが使いやすいです。

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