OTE(Optimal Trade Entry、最適エントリー)はICT(Inner Circle Trader)が定義したフィボナッチベースのエントリーゾーンです。スイング高値から安値(または安値から高値)のフィボナッチリトレースメントで、61.8%〜78.6%のゾーンを「最も有利にリスクを取れるエントリー位置」として定義します。
なぜこのゾーンかというと、61.8%(ゴールデンレシオ)はフィボナッチ数列の最も重要な比率で、自然界でも繰り返し現れます。78.6%は0.786 = √0.618の平方根で、価格が深く戻りながらも「方向転換の根拠となったスイング」をまだ維持している限界水準です。このゾーン内で反転した場合、損切りはスイングの外側に置けてリスクリワードが良くなる設計です。
(最初はフィボナッチの50%を使っていた。OTEを知ってから「もっと有利な位置で待てる」という発想ができるようになった。ただし全ての戻りがここまで来るわけではないので、待ちすぎて乗れないことも増えた)
TradingViewで使えるOTEスクリプト
Fibonacci Optimal Entry Zone [OTE] [Zeiierman] — CHoCH+フィボナッチゴールデンゾーン
SMCとフィボナッチ理論を組み合わせたスクリプトです。CHoCH(Change of Character)を検出してスイングを追跡し、ゴールデンゾーン(50%-61.8%)をOTEとして強調表示します。

読み方と使い方
- CHoCH(構造変化)検出後:トレンド転換の可能性を確認してからOTEゾーンをマーキング
- 50%-61.8%ゾーン(ゴールデンゾーン):OTEの中心。ここへの戻りを待ってエントリーを検討
- 損切り:スイングの外側(OTEゾーンより遠い方)に設置
- 利確:転換前のスイング高値(強気OTE)または安値(弱気OTE)
OTE Optimal Trade Entry (ICT) [twingall] — ICT公式コンセプトの動的実装
ICTのYouTube解説をベースにした実装です。フィボナッチ61.8%-78.6%リトレースメントをOTEボックスとして表示し、強気・弱気に応じて自動反転します。

読み方と使い方
- 強気OTEボックス:下降スイング後の61.8%-78.6%リトレース位置。押し目買い候補ゾーン
- 弱気OTEボックス:上昇スイング後の61.8%-78.6%リトレース位置。戻り売り候補ゾーン
- ボックス内に価格が入ったとき:反発のサインを待ってからエントリー
- ボックスを実体で抜けた場合:OTEとしての有効性が低下。次のスイングを待つ
Discount/Premium OTE Levels [outofoptions] — プレミアム/ディスカウントゾーンとOTEの統合
☞ Discount/Premium OTE by outofoptions
スウィング高安からDiscountゾーン(安値側)とPremiumゾーン(高値側)を識別し、OTEゾーン(0.382-0.618)を中心にフィボナッチレベルを表示するスクリプトです。

読み方と使い方
- Discountゾーン(安値側50%以下):SMC的には「有利に買える位置」。ここでのOTEを優先
- Premiumゾーン(高値側50%以上):「割高な位置」。ここでの買いは不利
- OTEゾーン(38.2%-61.8%):リスクリワードが最も良くなりやすい戻りの位置
- SMC的には「DiscountゾーンのOTEで買う」「PremiumゾーンのOTEで売る」という組み合わせが基本
OTEを使うときに知っておくこと
全ての戻りがOTEまで来るわけではない
強いトレンドでは50%の手前で反転することが多く、OTEゾーン(61.8%-78.6%)まで戻りを待っていると乗れないことがあります。OTEで待つのは「最も有利な位置でのエントリーを目指す」という方針ですが、市場環境によって柔軟に対応する必要があります。
スイングの選び方が重要
どのスイング(高値→安値または安値→高値)を基準にフィボナッチを引くかで、OTEゾーンの位置が変わります。直近の「流動性取得後のMSS/BOSが確認できたスイング」を使うのがICT系の基本的な考え方です。ランダムなスイングに引いても機能しにくいです。
Premium/Discountとの組み合わせ
強気バイアスのときはDiscountゾーン(スイングの50%以下)でのOTE、弱気バイアスのときはPremiumゾーン(スイングの50%以上)でのOTEを優先します。バイアスと逆の位置でのOTEはリスクが高まります。