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OBVインジケーター、出来高が価格に先行するって本当?【TradingView】

読了時間 5 分

OBV(On Balance Volume)は1963年にジョー・グランビルが開発した出来高系インジケーターです。価格が前の足より上昇した日の出来高を足し、下落した日の出来高を引く累積値で構成されます。

OBVの核心的な考え方は「出来高は価格に先行する」というものです。価格が上がっていても出来高が伴っていなければ、そのトレンドは持続しにくい。価格がまだ動いていないのにOBVが先行して動き始めているなら、近いうちに価格も追いかけてくる可能性がある、という考え方です。

(初めてOBVを見たとき、数値の絶対値に意味はなくて、向きと勢いだけを見るというのが分かるまで少し時間がかかった)

FXではスポットFXに中央取引所がないためtick volumeが使われますが、主要通貨ペアではtick volumeと実出来高の相関が高く、OBVの傾向把握には使えます。

TradingViewで使えるOBVスクリプト

On Balance Volume Oscillator [LazyBear] — OBVをオシレーター化して読みやすく

On Balance Volume Oscillator by LazyBear

通常のOBVは絶対値の累積線ですが、このスクリプトはOBVをオシレーター形式に変換して表示します。ゼロラインを基準に上下するため、トレンドの方向とダイバージェンスが視覚的に読みやすくなっています。TradingViewのOBVカテゴリで14,000超のブーストを集めています。

OBV Oscillator by LazyBear — OBVをオシレーター形式に変換

読み方と使い方

  • ゼロラインより上:出来高が買い方向に優勢。価格の上昇を支える出来高がある状態
  • ゼロラインより下:出来高が売り方向に優勢
  • 価格が上昇しているのにOBVが下降:出来高が伴っていない上昇。ダイバージェンスとして弱気サイン
  • 価格が下落しているのにOBVが上昇:下落に出来高が伴っていない。強気ダイバージェンス
  • 価格のブレイクアウトと同時にOBVも上昇:出来高が確認されたブレイク。継続しやすい

他のスクリプトとの違い

通常のOBVは累積値が大きくなりすぎてスケールが読みにくいですが、オシレーター化することでゼロライン基準のシンプルな読み方ができます。価格チャートと並べてダイバージェンスを確認するのに使いやすい設計です。

CCI Coded OBV [LazyBear] — CCIで色分けしてトレンド状態を可視化

CCI Coded OBV by LazyBear

OBVにCCIの値を使った色分けを適用したスクリプトです。CCIが強気方向のときOBVを緑、弱気方向のとき赤で表示します。13期間のEMAもオーバーレイ表示されます。OBVのトレンドと現在のモメンタム状態を一度に確認できます。

CCI Coded OBV — CCIの値でOBVを緑/赤に色分け、13EMAオーバーレイ

読み方と使い方

  • 緑のOBVが上昇:OBVが伸びており、かつCCIが強気を示している。出来高と価格モメンタムが一致している状態
  • 赤のOBVが下降:OBVが下がり、CCIも弱気を示している。売り方向の圧力が強い
  • OBVが13EMAを上抜け:出来高の短期的な強さがトレンドに転換するサイン
  • 色が緑から赤に切り替わる:モメンタムの方向転換。ポジション管理の参考にできる

他のスクリプトとの違い

OBVとCCIを別々のパネルで確認するのではなく、OBVにCCIの状態を色で重ねることで1パネルで2つの情報を同時に把握できます。

OBV MACD Indicator — OBVにMACDアルゴリズムを適用

OBV MACD Indicator by RafaelZioni

OBVにMACDのアルゴリズムを適用したハイブリッドインジケーターです。価格の変動量ではなく出来高の累積値にMACDを使うことで、出来高の流れのクロスとヒストグラムを表示します。

OBV MACD Indicator — OBVにMACDアルゴリズムを適用したハイブリッドインジ

読み方と使い方

  • OBV MACDラインがシグナルラインを上抜け:出来高の流れが強気方向に転換しつつある
  • OBV MACDラインがシグナルラインを下抜け:出来高の流れが弱気方向に転換しつつある
  • ヒストグラムの拡大:出来高の勢いが加速している
  • ヒストグラムの縮小:出来高の勢いが弱まっている。トレンドの失速サイン
  • 価格が高値を更新してもOBV MACDのヒストグラムが縮小:ダイバージェンス。買い出来高が弱まっている

他のスクリプトとの違い

OBVの生の値を見るのではなく、OBVの短期・長期の差(MACD)を見ることで、「今の出来高が過去の平均より多いか少ないか」の変化を捉えます。MACDに慣れているトレーダーなら直感的に読めます。

Trend Lines for RSI/CCI/Momentum/OBV — OBVにトレンドラインを自動描画

Trend Lines for RSI/CCI/Momentum/OBV by LonesomeTheBlue

RSI・CCI・Momentum・OBVの4つのオシレーターに対してトレンドラインを自動描画するスクリプトです。OBVモードで使用すると、OBVの高値・安値を結んだトレンドラインが自動で引かれます。

Trend Lines for OBV — OBVにトレンドラインを自動描画

読み方と使い方

  • OBVが上昇トレンドラインを維持:出来高の流れが上向きを維持。価格も同方向に動きやすい
  • OBVが上昇トレンドラインを割る:出来高の強さが失われた。価格への警戒サイン
  • OBVのトレンドラインブレイクが価格より先行:出来高の方向転換が価格の方向転換を先読みしている可能性
  • 価格がレンジでもOBVがトレンドラインを切り上げ:見えないところで買い出来高が蓄積されている可能性

他のスクリプトとの違い

目視でOBVにトレンドラインを引く手間を省いて自動化します。OBVのトレンドラインブレイクを「価格のブレイクアウト前の先行サイン」として使うアプローチが特徴です。

どのスクリプトを選ぶか

こんな目的におすすめ理由
OBVのダイバージェンスを読みたい OBV Oscillator ゼロライン基準でダイバージェンスが見やすい
OBVとモメンタムを同時確認したい CCI Coded OBV CCIの色分けとEMAで1パネルに情報集約
MACDの読み方を出来高に応用したい OBV MACD MACDに慣れているなら直感的に使える
OBVのトレンドラインブレイクを自動検出したい Trend Lines for OBV 手動でラインを引く手間を省ける

OBVを使うときに知っておくこと

OBVの絶対値ではなく向きと勢いを見る

OBVの数値自体(1,000,000や-500,000など)に意味はありません。大切なのは「OBVが上向きか下向きか」「直近と比べて勢いが増しているか減っているか」です。OBVの形状と価格の形状を比較することで、ダイバージェンスや先行シグナルを読みます。

ダイバージェンスは「即反転」ではなく「準備段階」

価格が上昇しているのにOBVが下降している(弱気ダイバージェンス)は、買い出来高が伴っていない上昇を示します。ただしこれは「今すぐ反転する」ではなく「この上昇は出来高に支えられていない」という情報です。OBVのダイバージェンスが出てから価格が続伸することもあります。他の根拠と組み合わせて判断するのが基本です。

FXではtick volumeを使っている

スポットFXには中央取引所がないため、TradingViewで表示されるOBVはtick volume(価格更新回数)をベースにしています。主要通貨ペアではtick volumeと実出来高の相関が比較的高いとされていますが、完全に一致するわけではありません。傾向の確認ツールとして使い、出来高の絶対量は別途確認する意識が必要です。

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