Liquidity Levels(流動性レベル)はSMC・ICT系の概念で、市場で注文が集まりやすい価格帯を示します。前日高値・安値、セッション高値・安値、Equal Highs/Lows(同値高安)、心理的節目などが代表的な流動性レベルです。
なぜこれらの価格帯に注文が集まるかというと、多くのトレーダーが「ここを超えたら買う(逆指値買い)」「ここを割ったら損切り(逆指値売り)」という注文を同じような水準に置くからです。価格はこの注文が集まる流動性レベルに引き寄せられやすいという考え方がSMC/ICTの基本です。
(レンジ相場で上に抜けるか下に抜けるかを予測しようとしていた頃、毎回外れた。流動性レベルを先にマーキングして「次に取りに行く流動性はどちら側か」を考えるようになってから、予測ではなく構造で見る感覚が身についた)
TradingViewで使えるLiquidity Levelsスクリプト
Whale Liquidity and Absorption Profile [AlgoAlpha] — インバー出来高で機関流入箇所を特定
☞ Whale Liquidity and Absorption Profile by AlgoAlpha
ローワータイムフレームのインバー出来高サンプリングで買い・売り・デルタ・吸収プロファイルを可視化するスクリプトです。出来高強度フィルター(パーセンタイル)で機関投資家の流動性流入箇所を特定します。

読み方と使い方
- 吸収プロファイル(Absorption):大量の注文が「吸収」されている価格帯。価格がここを何度試しても動かない場合、大きな注文が反対側から入っている可能性
- デルタ(Delta):買い出来高と売り出来高の差。プラスなら買いが強く、マイナスなら売りが強い
- 高パーセンタイルの流動性ゾーン:機関投資家の参入が疑われる水準。価格がここで反応しやすい
Liquidity Swings [Zero Lag] — FloAlgo — 未消費・消費済み流動性の管理
スイング高値・安値の流動性プールを追跡し、タッチ回数と累積出来高をラベル表示するスクリプトです。消費済みの流動性はダッシュラインで記録し、残っている流動性ゾーンと区別します。

読み方と使い方
- 実線ゾーン(未消費):まだ価格が取りに行っていない流動性。次のターゲット候補
- 破線ゾーン(消費済み):すでにスイープされた流動性。次のターゲットにはなりにくい
- タッチ回数が多いゾーン:何度も試された水準。より多くの注文が集まっている可能性
Liquidity Timeframe Stack Map [AGPro Series] — マルチタイムフレームの流動性アライメント
☞ Liquidity Timeframe Stack Map by AGProLabs
低タイムフレームの流動性スイープを高タイムフレームのシェルフと比較し、HTF Buy Stack / Sell Stack / コンフリクトに分類するスクリプトです。複数時間軸の流動性の方向が一致しているかを確認できます。

読み方と使い方
- HTF Buy Stack:上位足と下位足が両方とも買い方向の流動性と一致している。強い上昇圧力の環境
- HTF Sell Stack:上位足と下位足が両方とも売り方向の流動性と一致している。強い下落圧力の環境
- コンフリクト:上位足と下位足で流動性の方向が食い違っている。エントリーを慎重にする判断材料
流動性レベルの実践的な使い方
流動性をターゲットとして事前マーキングする
エントリーの前に「価格が次に向かいやすい流動性レベルはどこか」を特定しておきます。前日高値・Equal Highs・週次高値などをマーキングし、価格がそこに向かう構造があるかを確認します。流動性レベルが利確目標として機能しやすいです。
流動性スイープ後の反転を狙う
流動性レベルを一時的に超えた後(スイープ)に反転する動きを狙うのが基本的なSMC的エントリーです。流動性が取られた確認→MSS(Market Structure Shift)確認→FVG/OBへの戻りを待つという手順が基本です。
時間軸別の重要度を意識する
日次流動性より週次、週次より月次の方が重要度が高い流動性レベルです。複数の時間軸の流動性レベルが重なる価格帯は特に注目されやすいです。