ダイバージェンス(Divergence、乖離)は価格とオシレーター系インジケーターの方向が食い違う状態を指します。価格が新高値を更新しているのにRSIやMACDが高値を更新しない場合が「弱気ダイバージェンス」、価格が新安値を更新しているのにオシレーターが安値を更新しない場合が「強気ダイバージェンス」です。
ダイバージェンスが示すのは「価格の動きに勢いが伴っていない」という情報です。上昇が続いていても出来高や勢いが低下していれば、いずれ反転する可能性があるという考え方です。
(ダイバージェンスを見つけた瞬間に入ると何度もやられた。ダイバージェンスは「準備段階」であって「転換確定」ではない。価格がトレンドラインや重要水準を実際に割れてから動く方が機能した)
ダイバージェンスの種類
| 種類 | 価格 | オシレーター | 意味 |
|---|---|---|---|
| 通常の弱気ダイバージェンス | 高値更新 | 高値更新なし | 上昇の勢いが弱まっている |
| 通常の強気ダイバージェンス | 安値更新 | 安値更新なし | 下落の勢いが弱まっている |
| 隠れた弱気ダイバージェンス | 高値切り下げ | 高値切り上げ | 下降トレンド継続のサイン |
| 隠れた強気ダイバージェンス | 安値切り上げ | 安値切り下げ | 上昇トレンド継続のサイン |
TradingViewで使えるダイバージェンス検出スクリプト
Arc Momentum Oscillator [BOSWaves] — RSIベースのダイバージェンス内蔵版
☞ Arc Momentum Oscillator by BOSWaves
RSIを中心値0に変換し、加速型アークでトレンドを判定するスクリプトです。ピボット確認済みの通常ダイバージェンス検出を内蔵し、フリップシグナルと価格チャートへの描画機能があります。

読み方と使い方
- オシレーターがゼロより上かつ上昇:買い方のモメンタムが強い
- ダイバージェンスマーク:価格とオシレーターの乖離を自動検出して視覚化
- フリップシグナル:方向転換のタイミングを明示
Ehlers Decycler Oscillator [NovaLens] — ドミナントサイクル検出+ダイバージェンス
☞ Ehlers Decycler Oscillator by NovaLens
Ehlers自動相関ピリオドグラムでドミナントサイクル(市場の支配的な周期)を検出し、隠れダイバージェンス(継続)と通常ダイバージェンス(反転)を4段階で可視化するスクリプトです。

読み方と使い方
- 通常ダイバージェンス(反転候補):価格とオシレーターの方向が逆行
- 隠れダイバージェンス(トレンド継続):押し目・戻り後にトレンドが続くサイン
- 4段階の強度評価:どの程度信頼できるダイバージェンスかを段階的に判断
ダイバージェンスを使うときに知っておくこと
ダイバージェンスは「即逆張り」ではない
ダイバージェンスは「勢いの失速」を示すにすぎません。価格が反転した証拠ではありません。強いトレンドの中でダイバージェンスが発生しても、そのままトレンドが続くことがよくあります。ダイバージェンスが出てから「価格がトレンドラインを割った」「重要水準を突破した」という実際のブレイクを待ってから動くのが基本です。
複数のオシレーターで確認する
RSI・MACD・CMO・Elder Rayなど複数のオシレーターが同時にダイバージェンスを示している場合、単一より信頼性が高くなります。Divergence Stack Scanner(複数指標同時スキャン)のような統合ツールを使うと確認が効率化できます。
隠れダイバージェンスはトレンド継続サイン
隠れた強気ダイバージェンス(価格は安値を切り上げているがオシレーターは切り下げ)は、上昇トレンドの押し目で発生し、トレンドが継続しやすい環境を示します。通常のダイバージェンスと混同しないように注意してください。