AroonはTushar Chande が1995年に開発した時間ベースのトレンド検出指標です。「Aroon」はサンスクリット語で「夜明けの光」を意味します。
他のトレンド指標と違うのは「価格がどれだけ動いたか」ではなく「最後に高値・安値が出てから何バー経過したか」を測る点です。Aroon Upは「一定期間内の最高値が何バー前に出たか」、Aroon Downは「最安値が何バー前に出たか」を0〜100で表します。
計算式:Aroon Up = (期間 - 最高値からの経過バー数) / 期間 × 100。期間内の最新バーで最高値が出ていれば100、最初のバー(最も古い)で出ていれば0になります。
(最初見たとき「なんで時間で測るんだ?」と思った。でも「直近で高値が出ていれば上昇トレンドが続いている」という考え方は確かに直感的で、使ってみると意外と機能することがある)
TradingViewで使えるAroonスクリプト
Aroon Oscillator [BigBeluga] — トレンドフォロー+平均回帰シグナル統合
☞ Aroon Oscillator by BigBeluga
Aroonをオシレーター形式に変換し、トレンドフォローシグナルと平均回帰シグナルを組み合わせたスクリプトです。LONG/SHORTシグナルに加えて、トレンドが弱まった際の反転候補(reversion up/down)も表示します。

読み方と使い方
- Aroon Up(緑)が70以上、Aroon Down(赤)が30以下:強い上昇トレンドが続いている状態
- Aroon Down(赤)が70以上、Aroon Up(緑)が30以下:強い下降トレンドが続いている状態
- LONGシグナル:Aroon Upが上昇してトレンド開始の確認
- Reversion upシグナル:トレンドが弱まってAroon Upが折り返す場面での反転候補
- 両方(AroonUp・AroonDown)が50付近:方向感なし。エントリーを控える
他のスクリプトとの違い
標準Aroonは2本のラインを読むだけですが、このスクリプトはオシレーター化してシグナルとして出力します。トレンドフォローと平均回帰の両方に対応している点が特徴です。
Aroon with Crossovers Highlighted — クロスを縦バンドで強調表示
☞ Aroon with Crossovers Highlighted by glaz
AroonのUp・Downラインのクロスオーバー(交差)を縦の緑・赤バンドで強調表示するスクリプトです。クロスが発生した時点を視覚的に見つけやすくします。

読み方と使い方
- 緑の縦バンド:Aroon Upがdown Aroon Downを上抜けたクロス。上昇トレンド転換の可能性
- 赤の縦バンド:Aroon Downがup Aroon Upを上抜けたクロス。下降トレンド転換の可能性
- クロスの後、Aroon Up・Downがそのまま70以上・30以下を維持するかを確認する
他のスクリプトとの違い
シンプルにクロスを視覚化します。方向転換のタイミングを見落としにくくなります。
AG Pro Aroon Trend Freshness — トレンドの「鮮度」をライフサイクルで表示
☞ AG Pro Aroon Trend Freshness [AGPro Series] by AGProLabs
トレンドの「鮮度(Freshness)」をFRESH UP→AGING→RESETというライフサイクルで表示するスクリプトです。Aroonを使ってトレンドがどの段階にあるかを判定します。

読み方と使い方
- FRESH UP:上昇トレンドが始まったばかりの新鮮な状態。追随の余地がある
- AGING:トレンドが成熟・老化している。利確または乗り遅れに注意
- RESET:トレンドが終了・方向転換している
- FRESH UPの初期段階が最も追随価値が高い。AGINGまで待っていると遅い
他のスクリプトとの違い
「今のトレンドがどの段階か」を「鮮度」という直感的な概念で表示します。乗り遅れを防ぎ、成熟したトレンドへの安易な追随を抑制するのに使えます。
AroonとADX/DMIの違い
ADX/DMIは「価格がどれだけ動いたか」でトレンド強度を測ります。Aroonは「最高値・最安値が最近何バー前に出たか」という時間で測ります。異なる視点なので、ADXが高くてもAroon Upが低い場面(価格は大きく動いているが最高値更新が古い)のような矛盾が生じることがあります。この矛盾自体がトレンドの質を示す情報になります。