FX手法

プレミアム・ディスカウントゾーン——SMCで「割高・割安」を構造から判断する

読了時間 3 分

プレミアム・ディスカウントゾーン(Premium/Discount Zones)はSMC・ICT系の価格帯の概念です。スウィング高値から安値(または安値から高値)のレンジの上半分を「プレミアム(割高)ゾーン」、下半分を「ディスカウント(割安)ゾーン」と呼びます。

考え方はシンプルです。強気バイアスのとき(上昇を狙うとき)は「割安なディスカウントゾーン」で買う。弱気バイアスのとき(下落を狙うとき)は「割高なプレミアムゾーン」で売る。レンジの上半分(プレミアム)で買ったり、下半分(ディスカウント)で売ったりするのは不利なポジションになりやすいという考え方です。

(この概念を知る前は、上昇トレンド中でも「価格が高い」と感じると買うのをためらっていた。ディスカウントゾーンを使い始めてから「今が安いのか高いのか」を構造的に判断できるようになった)

基本的な計算方法

ある期間のスウィング高値と安値の間の50%(中間点)を基準に計算します。

  • スウィング高値 = 100
  • スウィング安値 = 0(または任意の価格)
  • 中間点(50%)= プレミアム・ディスカウントの境界線
  • 50%以上(上半分)= プレミアムゾーン(割高)
  • 50%以下(下半分)= ディスカウントゾーン(割安)

具体例:USD/JPYのスウィング高値が160.00、安値が155.00の場合

  • 中間点 = 157.50
  • 157.50以上 = プレミアムゾーン(上半分)
  • 157.50以下 = ディスカウントゾーン(下半分)

基本的な使い方

強気バイアスのとき(上昇を狙う)

ゾーン価格位置判断
ディスカウント(50%以下)スウィングの下半分有利な位置。買いを検討
中間点(50%付近)中央線OTE(61.8-78.6%)との組み合わせを確認
プレミアム(50%以上)スウィングの上半分不利な位置。上昇幅が限られる

弱気バイアスのとき(下落を狙う)

プレミアムゾーン(50%以上)での売りが有利。ディスカウントゾーン(50%以下)での売りは下落余地が限られます。

OTE(Optimal Trade Entry)との組み合わせ

ICT系ではPremium/DiscountとOTEを組み合わせる使い方が一般的です。

  • 最強の買いポジション:ディスカウントゾーン(50%以下)かつOTE(61.8%-78.6%リトレース)が重なる場所
  • 最強の売りポジション:プレミアムゾーン(50%以上)かつOTE(61.8%-78.6%リトレース)が重なる場所

例:上昇スウィング後の押し目。スウィング全体の50%以下(ディスカウント)に入り、かつフィボナッチの61.8%-78.6%のOTEゾーンと重なる場所が最も有利な買い位置です。

どのスウィングを使うか

Premium/Discountを計算するスウィングの選び方が重要です。

  • 推奨:流動性取得後にMSS/BOSが確認できたスウィング(構造的に意味のある高安)
  • 避ける:ランダムなスウィング(特定の理由なく引いた高安)
  • 時間軸の整合:日足バイアスを確認するなら日足のスウィングを使う

Premium/Discountを使うときに知っておくこと

バイアスを先に決める

Premium/Discountだけでエントリーしません。まず上位足でバイアス(強気か弱気か)を決めてから、ディスカウント(強気)またはプレミアム(弱気)のゾーンでセットアップを探します。バイアスと逆の位置でのエントリーは根拠が弱くなります。

同じ構造が複数の時間軸に存在する

日足のディスカウントゾーンの中に1時間足のプレミアムゾーンが存在することがあります。上位足でディスカウントを確認してから、下位足のより有利なディスカウント位置を探すトップダウン分析が基本です。

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