ニューヨークキルゾーン(New York Kill Zone)はICT系でFX取引に使われる時間帯として、NY時間07:00〜10:00(日本時間:夏20:00〜23:00、冬21:00〜翌00:00)が基準です。指数系(NQ・ES・US30)ではNY時間08:30〜11:00が基準です。
TradingRageはFXのNY Killzoneを07:00〜10:00 NY、指数は08:30〜11:00 NYと分けており、9:30 NYの米株オープンも重要とされています。この時間帯はロンドンで作られた方向性を継続するか、一度ロンドン高安を刈ってから本来の方向に戻るかを見極める場です。
(NYキルゾーンを使い始めた頃、ロンドンの流れが続くと思って入ったら8:30の指標で急反転して損切りになったことがある。指標の前後で流動性が刈られてから方向が決まるというパターンを知ってから、8:30前は入らないルールを作った)
NYキルゾーンの2つのシナリオ
シナリオA:ロンドンの継続
ICT本人のNY解説では「NYセッションはLondonの継続として機能することが多い」とされています。ロンドンで形成された方向性をNYが引き継ぎ、押し目(OTE)でエントリーして前日高値・安値などの目標に向かうパターンです。
シナリオB:ロンドン高安の刈りから反転
ロンドンで作られた高値(London High)または安値(London Low)がNY開始後に一時的に刈られ、その後反転するパターンです。ロンドンでロングした参加者の損切りを吸収してから下げに転じる、という構造です。
NYキルゾーンで監視する流動性
| 流動性ポイント | 意味 |
|---|---|
| London High / London Low | NY開始後に狩られる候補。ロンドントレーダーの損切りが溜まっている |
| 前日高値 / 前日安値 | 外部流動性の主要ターゲット。ここまで届くかを確認 |
| 8:30 NYの経済指標時刻 | 急なスイープと反転の触媒になりやすい |
| 9:30 NYの米株オープン | 指数・金・USDペアに強いボラを作りやすい |
| 同値高安(Equal Highs/Lows) | 当日に形成された同値水準。流動性が集まっている |
実践的な取引フロー
NY開始前(06:30〜07:00 NY)
- ロンドンで形成されたHigh・Lowをマーキング
- 今日のバイアスを確認(ロンドンが継続しているか)
- 8:30 NYに経済指標があるか確認
NY開始後(07:00〜10:00 NY)
- ロンドン高安への接近を監視
- スイープが発生した場合:反転のMSSを確認してから動く
- ロンドン継続の場合:OTEゾーンへの戻りを待つ(リトレースメント61.8%-78.6%)
- 損切りはスイープした極値の外側。利確は前日高安・週次高安
8:30 NYの指標対応
BEAのスケジュール通り、GDP・個人所得・貿易統計など米国主要統計の多くが8:30 AMに発表されます。これはNYキルゾーンの中心時間帯です。
- 指標直前(8:15〜8:25 NY):スプレッド拡大が始まる。新規エントリーを控える
- 指標発表直後:スリッページ・急ヒゲ・一時的な逆方向への動きが多発
- 混乱後(8:35〜8:50 NY頃):スプレッドが戻り、方向感が出始める。ここでMSSを確認してからエントリーを検討
TradingRageも「8:30の経済ニュースは方向当てではなく、どちらの流動性が刈られてどちらにMSSが出たかを確認するもの」という考え方を説明しています。
Silver Bullet(10:00〜11:00 NY)
Silver BulletはICT特有の手法で、NY時間10:00〜11:00の1時間限定の短期セットアップです。Ultima MarketsのSilver Bullet解説では「M1/M5で流動性スイープ・MSS/BOS・FVG/OBへの戻りを使い、最低RR1:2を目安とする」とされています。
取引時間を1時間に厳しく制限するため、過剰売買を防ぐ効果があります。
見送るべき状況
- ロンドンが明確な方向性を作れなかった日:NYの動きも読みにくい可能性が高い
- 8:30指標直前・直後の混乱中:スプレッド拡大とスリッページリスク
- 金曜午後(10:00 NY以降):週末の手仕舞いで値動きが変質しやすい
- 月曜早朝(週明け直後):週末ギャップの影響。通常パターンが崩れやすい
日本時間での確認
米国夏時間(EDT):NY 07:00 = 日本 20:00〜23:00
米国標準時間(EST):NY 07:00 = 日本 21:00〜翌00:00
指数系(08:30〜11:00 NY):夏 21:30〜翌00:00、冬 22:30〜翌01:00