ロンドンキルゾーン(London Kill Zone)はICT系で最も重視される時間帯の一つです。ICT本人のLondon Killzone解説によれば、NY時間02:00〜05:00(日本時間:夏15:00〜18:00、冬16:00〜19:00)が基準で、24時間サイクルの中で最も注文執行量が多く、その日の絶対高値または絶対安値を形成する確率が高いとされています。
InnerCircleTrader.netも「London Killzoneは大きな方向性のある動きが出やすく、EUR・GBP関連が中心」と説明しています。一日の値幅の多くがこの時間帯に作られることが多く、アジア時間で形成されたレンジ(Asian Range)をLondonが破壊するパターンが繰り返されます。
(ロンドンキルゾーンを知る前は、なんで明け方に急に動くのか分からなかった。Asian Rangeの高安を意識してLondonで刈りに来るという構造が分かってから、「どちらに刈りに行くか」を予測できるようになった)
ロンドンキルゾーンの基本ロジック(Power of 3)
ICT系で説明されるロンドンの基本構造は次の3段階です。
- 蓄積(Accumulation):アジア時間にレンジを形成。Asian High・Asian Lowが流動性として溜まる
- 操作(Manipulation):ロンドン開始後、日足バイアスと逆方向への初動。Asian High/Lowを刈る(Judas Swing)
- 配達(Distribution):刈りの後、本来の方向へ反転。MSSを確認して追う
| 日足バイアス | 初動(操作) | 本命方向 | エントリー候補 |
|---|---|---|---|
| 強気 | Asian Low下抜け(売り方を誘う) | 上昇 | Bullish FVG・OB・OTE |
| 弱気 | Asian High上抜け(買い方を誘う) | 下落 | Bearish FVG・OB・OTE |
実践的な取引フロー
1. 事前準備(アジア時間〜ロンドン開始前)
- 上位足バイアスを確認(日足・4時間足で強気か弱気かを決める)
- Asian High・Asian Lowをマーキング
- 前日高値・前日安値・同値高安・未充填FVGをマーキング
- 今日の重要経済指標スケジュールを確認(特に8:30 NY以降)
2. ロンドン開始後(02:00〜05:00 NY)
- 最初の動きに飛び乗らない。「誰が刈られるか」を確認する
- Asian Low(強気バイアスの日)または Asian High(弱気の日)が一時的に抜かれるかを待つ
- スイープ後のMSS(Market Structure Shift)またはBOSを確認
- FVG・Order Block・OTEゾーンへの戻りを待ってエントリー
- 損切りはスイープした極値の外側に設置
- 利確は前日高値・前日安値・反対側の流動性
見送るべき状況
- 明確な初動(スイープ)が出ない:レンジのまま推移する日はNYに「送られる」可能性が高い。Londonレンジ高安をNYの流動性としてマークし直す
- 直前に大きな経済指標がある:スプレッド拡大・スリッページリスク。指標後の混乱が落ち着いてからMSSを確認する
- 上位足のバイアスが不明:方向感が定まらない日はキルゾーンのセットアップも信頼性が落ちる
- 週末(金曜午後):手仕舞いで値動きが変質しやすい。ICT本人の解説でも週前半(月火水)が重視されている
ロンドンキルゾーンの「裏技」
最初の動きは罠として見る
InnerCircleTrader.netは「キルゾーンの最初の足はしばしば流動性スイープであり、スイープそのものに入ると本命方向の前に損切りになりやすい」と注意しています。ロンドン開始直後のブレイクに飛び乗るのではなく、誰が刈られたかを確認してから動くのが基本です。
05:00〜07:00 NYは触らない
ICT本人の解説では05:00〜07:00 NYは「London Lunch Gap」として、静かなコンソリデーションになりやすく新規エントリーを避ける時間とされています。ロンドンの動きが終わった後のこの時間帯に遅れて入るのは典型的な失敗パターンです。
日本時間での確認方法
米国夏時間(EDT):NY 02:00 = 日本 15:00〜18:00
米国標準時間(EST):NY 02:00 = 日本 16:00〜19:00
ブローカーのサーバー時間に依存せず、常にNY現地時間で管理することが重要です。